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解体工事の前に施主がするべき 7 つのこと
ほとんどの方にとって初めての経験となる「解体工事」、何から始めたらよいか悩む方も多いでしょう。
解体工事は全てを業者任せにすることは難しく、きちんと手順を踏まないと工事を進められないばかりか近隣トラブルにつながる恐れがあります。
今回は、解体工事の事前準備についてわかりやすく解説します!ぜひ参考にしてください。
解体工事の事前準備と注意点
①解体業者選定~見積もり~契約
第一にするべきことは、解体業者の選定です。
大切なのは「相見積もり」をすることです。複数の業者から見積もりをもらうことで、工事費用の相場を知ることができるばかりでなく、より安く工事を依頼できます。
見積もりは同条件であることがベストです。敷地条件を踏まえたうえで、見積もり項目を細かく相談しましょう。
しかし、残念なことに悪徳業者がいるのも事実です。
以下の点を参考に、信頼できる業者を見極めましょう。
・現場調査時や電話口などの対応
・マナーがしっかりしているか
・名刺に書かれた事務所は存在しているか(ホームページやインターネット地図をチェック)
・見積内容が細かく、適正価格であるか(安すぎても高すぎても要注意)
・専門的なことをわかりやすく丁寧に説明してくれるか
②建設リサイクル法の届出
延床面積が80㎡(約25坪)以上の建物を解体する場合には、「建設リサイクル法」に基づき工事の届出を自治体に提出することが必要です。
ただし、追加費用を払って業者に依頼することも可能です。解体工事の際には隣接道路を使用する「道路使用許可」の申請が必要になる場合も多く、業者に一任するのが安心でしょう。
③ライフラインの撤去
解体工事の実施日が決まったら、電気・ガス・電話・ネット回線といったライフラインの停止や撤去を行います。
決定した供給停止日や撤去作業日は事前に解体業者へ伝えましょう。
ただし水道に関しては、解体工事中の粉じん処理や作業用水として使用するため、事前の停止を行わず担当者へ確認をとりましょう。
④家財の片づけ・処分
家電や家具、生活用品などは解体前に処分しておく必要があります。
依頼先の解体業者か、不用品回収業者に依頼することも可能です。
家中の家財を片付けるのは大変な作業なので、費用に余裕があれば業者の手を借りるのが良いでしょう。おすすめなのは不用品回収業への依頼です。
解体業者の場合は一般的に追加の作業・処分費が発生するだけですが、不用品回収業者であれば物により買い取り費用を受け取ることができます。
⑤浄化槽の清掃・消毒
敷地内に浄化槽がある場合は、解体工事前に清掃・消毒を完了させておきましょう。
汚水が入ったままの状態では、解体工事が順調にスタートできない可能性があります。
工事開始前に余裕を持ったスケジュールで依頼しておくと良いでしょう。
⑥お祓い・供養
神棚や仏壇、井戸がある場合は、相応な手続きが必要です。
神棚はお札を神社へ返納、仏壇は閉眼供養、井戸は現地でのお祓いが一般的です。
また、土地と建物に対して解体前のお祓いを行うことがあります。
これまでの感謝や解体の報告、工事の安全祈願を行います。希望する場合は近隣の神社に問い合わせましょう。
⑦近隣挨拶
解体工事は一時的なものですが、大きな騒音の発生と粉じんが飛散する可能性があり、大型トラックも頻繁に出入りします。
近隣の方へのあいさつは必ず行いましょう。挨拶の折には、工事期間や実施時間帯など細かい情報を伝えるとトラブル回避につながります。そのため、解体業者も一緒に挨拶に行き、誠意をもってしっかり説明することが大切です。
まとめ
解体工事は事前にやるべきことが多く、予想以上に労力を必要とします。
一部を業者に任せることはできますが、余裕を持ったスケジュールの確保が大切です。
手順や流れを理解したうえで、ひとつひとつの作業を確実に行っていきましょう。