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空き家を解体することのメリットとデメリット

2023年10月04日

今現在、住んでいる住所とは別に空き家を所有していて、どう処理すれば良いか悩んでいるという方もいると思います。

そこで今回は、空き家を解体することのメリット・デメリットについてご紹介していきたいと思います。

 

空き家を解体するメリット

1:周辺住民とのトラブルを避けることが出来る

1つ目のメリットは周辺住民とのトラブルを事前に回避することが出来るという点です。

築年数が経過している空き家というのは各所が老朽化しているため、思わぬタイミングで周辺の住民に迷惑をかけたり、重大な事故が起きたりする危険性があります。

例えば、台風などで強風が吹いた際に屋根が飛ばされ、その屋根が他の建物や人に当たって事故を起こしてしまうこともあります。

 

また、老朽化が進んで倒壊してしまった場合に、たまたま近くを通りかかった人を巻き添えにする可能性もあります。

老朽化した空き家を放置しておくのは大変危険なことなのです。その他、空き家が動物などの棲み家になってしまい、周辺住民に悪臭や騒音などの被害を与えることもあります。

しかし、解体してしまえばそうした危険性も取り除かれます。築年数が経っており、近くに民家や建物が多い空き家の場合は安全のために解体を検討するのもよいでしょう。

 

2:空き家の巡回の手間がなくなる

いくら空き家といっても何年も放置し続けるというわけにはいきません。そのため、空き家を所有している方の中にはたまに空き家の様子を確認に行ったり、周辺の便利屋さんなどを利用して空き家の様子を確認してもらったりということもあるでしょう。

しかし、定期的に遠方まで足を運んで確認しに行くのは手間ですし、業者に確認してもらうにも費用がかかります。

また、確認しに行ってみてもし壊れている箇所がある場合は、補修工事が必要となることもあります。

こうした費用も空き家を維持し続けることのデメリットと言えます。

解体をしてしまえばそうした手間や費用からも解放されるので、空き家を確認するのが煩わしく感じているという方は解体を検討いただくことも一つだと思います。

 

3:土地を売却しやすくなる

3つ目のメリットは土地を売却しやすくなるという点です。

空き家そのものに価値があり、家を売却、あるいは賃貸として活用したいという場合は別ですが、土地を売却したいという場合は老朽化した家屋が建っている土地よりも更地の方がスムーズに売れる傾向にあります。

そのため、土地を整理したいという場合は空き家を解体してしまった方がプラスに働くこともあるでしょう。

 

 

空き家を解体するデメリット

1:税率の軽減措置がなくなる

土地から建物がなくなると、固定資産税と都市計画税の軽減措置が受けられなくなってしまいます。

軽減措置がある場合は最大で、固定資産税は1/6に、都市計画税は1/3にまで軽減されるので、これが理由で空き家を解体せずそのままにしているという方も多いと思います。

しかし、1年以上人の出入りがなく不適切な状態で放置されている空き家は、空き家対策特別措置法により特定空家等に指定されてしまう可能性があります。特定空家等に指定され、行政の指導に応じなかった場合は税率の軽減措置が受けられなくなるほか、強制執行(所有者負担での強制的な解体)などの処罰を受ける可能性があります。

放置していれば良いというわけではないのが問題ですので、注意が必要です。

 

2:売却や賃貸などの利用が出来なくなる

空き家を解体してしまった場合、空き家を売却、または賃貸住宅として利用して収入を得るという選択肢がなくなってしまいます。

そのため、空き家がまだ比較的新しいという場合は解体する前に専門家などに相談の上、売却・賃貸などを検討するのが良いでしょう。

 

まとめ

今回は空き家解体のメリット・デメリットについてご紹介させていただきました。

空き家は家屋や周囲の状態によって解体するべきか?それともしない方が良いか?が分かれてきます。しっかりと情報を整理してから判断するのが大事です。

ただし、空き家自体が古くなっている場合はトラブルの原因になる危険性があるので、可能であれば速やかに解体してしまうのが良いでしょう。